※chatGPTで生成した文章に、一部編集を加えております。
『駿河藩邸密夜談合 ―黄金ジャガー、参陣―』
夜も更け、江戸の町に遠慮がちな虫の音が響き始めた頃、駿河藩江戸上屋敷の奥書院にて、ある密やかな訪問があった。
訪れたのは、大御台所・お江の方。現大御所である二代将軍秀忠の正室であり、今は徳川家の母堂として権勢をふるう存在。その目には、未だに野望の焔が宿っていた。
障子の向こうに姿を現したお江は、重々しい衣に身を包み、嫋やかでありながら鋭利な雰囲気を纏っていた。待っていたのはその次男、駿河大納言・徳川忠長。
将軍家光の同母弟でありながら、取り巻きたちと違って兄と対立する気配を露にしない温厚な男である。
「忠長よ」
お江が静かに口を開いた。
「そなた、御前試合では駿河藩の名を轟かせねばならぬ。家光とその取り巻きの諸侯どもに目に物を見せてやれ! その威を借りて、わらわの…そなたの立場もいよいよ盤石となろうぞ」
忠長は苦い顔で膝を正し、微妙に視線を逸らす。
「母上…私には兄上と争う意思はござりませぬ。どうかそのお考え、お収めくだされ」
だが、お江の眉一つ動かぬ。
「惜しいことよのう忠長。家光より才知に優れながら、そなたに欠けておるのは天下を窺う覇気じゃ。それで駿河からの出場者は、誰じゃ?」
忠長は息を一つ吐き、すっと手を挙げた。
「この者にござります」
その合図と共に、襖の向こうから一人の黒豹の怪人が姿を現した。
漆黒の陣羽織に金糸の意匠をあしらい、鋭い眼光と洗練された佇まい。
怪人は深く一礼した。
「黄金ジャガーと申します。今は駿府様の御庇護のもと、食客としてこの屋敷に御座を頂いております。どうか、お見知りおきを」
元ネオショッカーアフリカのサハラ支部所属で将軍の称号を持つ黒豹型改造人間「黄金ジャガー」。戦国の世では悪の組織に所属してはいたが、卑怯を嫌い、強者との戦いを何よりも楽しむ誇り高き武人肌の持ち主であり、強敵と自らが認めた相手には敬意を表して正々堂々と一対一の決闘を所望するタイプで、人質も丁重に取り扱うなど、悪の組織(ヴィラン)の一員だったとは思えないほどの人徳者でもある。
お江はその異様な風貌にやや目を細めつつも、「黄金の…じゃがぁ…?」と呟いた。
「御前試合には、腕に覚えある猛者どもが顔を揃えると聞く。そなた、勝てる自信はあるのか?」
「無論にございます」
黄金ジャガーの声音は低く、だがよく通る。
「ただ一つ。――筑波洋、いや、“スカイライダー”との雌雄を決することが叶わぬままでは、いかに他の強敵に勝とうとも、ただ空しゅうござる」
お江は眉をひそめた。
「すかいらいだぁ? …何者じゃ、それは?」
忠長が小声で囁く。
「母上。筑波備前のことにございます」
仮面ライダー第8号・スカイライダーこと筑波洋は、関ケ原の戦いでは他の昭和ライダーたちと共に東軍として参戦。戦後は、従五位下・備前守の官位に叙され「筑波備前守」と名乗り、冨倉藩5万石の大名となった。現在は養子を取って家督を譲り、国元にて農村に庵を結んで、近隣の百姓たちと交流しながら悠々自適の隠居生活を送っているという。
「あぁ思い出したわ、あの者か? 確か仮面ライダーとやらの一人であったな。されど既に隠居し、国元で老いの身を休めておると聞くぞ。そんな過去の老人のことなど、気に留めることもあるまいに」
その瞬間、黄金ジャガーの目が鋭く光った。
「――如何に、お方様とて」
声が低く、重く、震えるように部屋を満たす。
「我が認めし、唯一無二の好敵手を侮辱すること、決して許しませぬぞ!」
空気が張り詰める。侍女たちが緊張で身体を固める中、忠長が立ち上がり、両手を広げた。
「黄金ジャガー、控えよ! 母上に対し、そのような物言い……! 母上も、言葉が過ぎましたぞ!」
しばし、沈黙。
お江はむっと唇を結び、黙って背を向けた。
「…夜も更けた。これにて失礼する」
そして一言も発せぬまま、不機嫌そうに去っていった。
部屋には、忠長と黄金ジャガーの二人だけが残された。
障子の向こう、足音が遠ざかっていくのをしばらく無言で聞いたのち、忠長がため息交じりに口を開いた。
「許せ、黄金ジャガー。母上は、あのような気性でな……儂もいつも困っておる」
黄金ジャガーは静かに頭を垂れる。
「気にしてはおりませぬ」
――その声は嘘だった。本当は怒りを噛み殺している。ただ恩人の忠長の顔を立てるため、あえて矛を収めたのだ。
「ただ一つ、お約束いたします。どのような相手であれ、俺は決して手を抜かぬ。敵が将軍家の御目付であろうと、果たし合いにおいては容赦はいたしません」
忠長は頷いた。
「うむ……それでこそ、儂が見込んだ男じゃ。――黄金ジャガー、勝利を、頼んだぞ」
部屋に再び静寂が戻る。
だがその静寂の奥には、黄金ジャガーの胸に燃えさかる“戦の灯火”が、消えぬまま赤々と揺れていた。
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